頑固なシミのメカニズムと対処方法
こんにちは!
徳島阿南の美容鍼師坂本裕美です!
季節が移り替わり、夏の思い出に浸る前にお肌のお手入れはされていますか?
夏は紫外線を浴びて楽しく過ごしていた方も多いと思います。
大体この頃からやたらご相談が多くなるのが『シミ』
シミはお化粧で消すことも可能ですが、濃く、広くなるほど消しにくく、ファンデーションやコンシーラーを塗り込むことでお化粧がヨレでしまい、お悩みポイントになってしまいますね。
そんなシミにも様々な原因や対処方法があります。
今回はシミについて説明していこうと思います。
シミの分類
シミができる原因として有名なのは紫外線ですね。
他の原因も含めて分類していこうと思います。
- 紫外線
- 皮膚の老化
- 代謝低下
- お化粧品とお肌の不和
これらが考えられます。
まず紫外線ですが、2種類の紫外線があるのをご存知ですか?
深くまで届く紫外線であるUVAと届かない紫外線であるUVBです。
UVAは地上にある紫外線のほとんどを占め、深くまで入りやすいので真皮に影響を及ぼします。
UVBはUVAと比べると全紫外線割合は少ないです。
お肌の表面で吸収されるので表皮への影響が多く、日焼けするとやけどの様に赤くなったり、茶色くなったりする原因はこのUVBになります。
皮膚の老化が原因のシミは皮下組織の中にあるリポフスチンという色素が関係します。
リポフスチンは細胞内で消化されたゴミの残りカスと言えます。
この残りカスも徐々に分解消化されて行くのですが、加齢に伴ってその力が低下してしまい、リポフスチンが溜まることでシミとなってしまいます。
代謝低下は体すべてにおいて影響を与えられますね。
そもそも代謝は異化と同化という作用があり、異化は物質を分解しエネルギー生成し、同化はそのエネルギーを使用し物質を合成する働きになります。
これらの働きが低下すると体外への排出が遅れるという事になります。
最後にお化粧品との不和ですが、化粧品の裏側とかをチェックして購入されておりますでしょうか?
チェックしても何がダメなのか分からないとおっしゃる方々がほとんどです。
お肌に影響を及ぼすと言われるものとして、合成界面活性剤、油性基剤、ポリマーなどが挙げられます。
これらが入っているお化粧品がシミに影響を及ぼしているかもしれないと知っているだけでも違いますね。
シミが出来るまで
シミってどこで、どのように出現しているのかご存知ですか?
シミの話をする前にシミに関係する皮膚の構造についてお話しておこうと思います。
お肌はそれぞれ層があり、3層構造となっています。
上層から表皮、真皮、皮下組織となります。
まずは表皮でのシミについて。
表皮は0.1mmほどの厚さで外胚葉由来の組織です。
そもそもの役割としては、外部刺激からの防御機能と細胞の生まれ変わりであるターンオーバーを担っています。
表皮は4層に分かれていて、上層から角質層、顆粒層、有棘層、基底層となります。
この基底層には基底細胞と色素を作る細胞であるメラノサイトがあります。
割合的に1/37にメラノサイトが存在するくらいです。
このメラノサイトから生産されるものとして有名なのがメラニン。
これがシミの正体ですね。
メラノサイトが紫外線を感知すると活性化することでメラニンが生成され、メラニンを多く含む細胞である角化細胞がターンオーバーによって剥がれ落ちるまでシミとして確認されます。
次は真皮のシミについて。
真皮は2mmくらいの厚さで中胚葉由来の組織で、上層の乳頭層、下層の網状層の2層構造をしています。
この真皮層はお肌のハリ感や弾力性といった若川しいお肌の代名詞であるコラーゲンやエラスチンが豊富にあります。
という事は、真皮層は細胞で構成されているわけではなくタンパク質で構成されているので、ターンオーバーが行われていないという事になります。
では真皮層にできてしまったシミは二度と消えないの!?と心配になると思いますが安心してください。
消えることは消えますが、酵素分解に頼るしかないので表皮にできたシミよりは何倍も時間を要します。
最後に皮下組織のシミについて。
皮下組織は真皮層の下部に存在し、皮膚と筋膜・骨膜とくっつける役割を果たします。
ほとんどが脂肪であり、外部からの衝撃を和らげたり、保温や熱遮断をしたり、脂肪の形でエネルギーを蓄えたりしています。
ここでのシミは細胞内のゴミの排泄がスムーズにできなくなることでシミと認識されてしましまいます。
排泄がスムーズにいかなくなる原因としては加齢が挙げられます。
どうすればいいの?
さて、シミの説明が終わったのですが結局どうすればいいの?となりますね。
上記でも説明しましたが1日やそこらでシミが消える事は難しいとご理解いただけたと思います。
やはり、美容整形でのレーザー以上に早急に変化を与えられる物はないかもしれません。
もしも、レーザー治療をする前に美容鍼灸を体験してみたいとお考えでしたら、美容鍼灸の本質をお伝えしなければ誤解を招く場合があります。
当院ではそのような誤解がないようにしっかりカウンセリングを行いクライアント様に寄り添う施術を行えるよう心がけておりますので、お気軽にご相談ください。